GIBIATEを解説する~これであなたもGIBIATERだ!~【第一話】
ジビエーターのみなさん、こんばんは!はじめまして!
GIBIATEがあまりに難解すぎて一般視聴者を寄せ付けないアニメとなってしまっている現状を危惧して、解説記事を書いてみることにしました。是非この記事を読んで、GIBIATEをみんなで楽しみましょう。
GIBIATEとは
2020年7月より放送しているアニメ。原因不明の感染病により荒廃してしまった日本に現れた一組の侍と忍が旅をする物語である。
大目に見るべきポイント
- 企画を立ち上げた時点ではコロナは蔓延していない。
このアニメの放送のタイミングでコロナが蔓延してしまったのは不運でしかありません。実際に感染症に対しての世間の対応を知ってしまった今となってはこのアニメには違和感を感じる部分が多いですが、大目に見るべきだと考えています。
- グローバルなアニメを作ろうとしている
制作総指揮の青木良さんはグローバルな市場をターゲットに設定し外国人にもわかりやすい話を作ろうとされています。そのため日本人には逆にわかりにくい話になってしまっているかもしれませんが、グローバルアニメなので仕方ありません。以下のインタビュー記事を読むことで、青木良さんがグローバルをどう考えているかが多少わかると思います。(読まなくてもいいです。)
「日本のアニメにもグローバルな視点を」、ファイナルファンタジー天野喜孝氏:日経ビジネス電子版
解説
この記事ではTVアニメ「GIBIATE」の一話をシーンごとに解説していきます。私自身が違和感を感じた部分をポイントとして取り上げ、詳細を説明したりでっちあげたりしていこうと思います。アニメ上の順番に沿って説明するため、映像を見ながら読んでいただくことでよりわかりやすくなるかと思われます。
序説(キャスリーンの語り)
シーンの展開
風呂⇨自室でビデオ撮影⇨新国立競技場
コロナでオリンピックの開催が危ぶまれるこのタイミングで感染症が原因の新国立競技場崩壊は国政に喧嘩を売っているともいえます。しかしGIBIATEはグローバルなアニメなので、日本などという狭い国の事情は考慮しません。
疑問点
- 風呂があるのか?水は貴重なのでは?
そんなに小さなことが気になるなら発狂してしまう前にこのアニメの視聴を取りやめたほうがいいでしょう。
- 「あいつらがやってきたんだ」
ジビエは元人間であり「あいつら」呼ばわりはひどすぎるので、ウイルスそのものをさして言っていると思われます。
- 「外国のどこかでそういう施設が作られた」
話の流れから考えると、そういう施設とは「ウイルス封じ込めのための施設」であると考えられます。具体的にどういう施設かはわかりません。キャスリーンもスマホをいじりながらテレビを見た程度の知識でしかないのでしょう。
- 脳のプリオンの異常とかで...
軽く調べたところ、現代にはプリオン病と呼ばれる病が存在することがわかりました。その病は脳内のプリオンと呼ばれるタンパクが異常な形態に変化することで発生するようです。また、語りの中で触れられている狂牛病はプリオン病とも呼ばれるようです。
プリオン病ソース
プリオン病の概要 - 09. 脳、脊髄、末梢神経の病気 - MSDマニュアル家庭版
- 集団で固まってはいけない。最小人数で行動せよ。
突然ジビエ化した場合の被害を抑えるためでしょう。初期対策としては妥当といえます。
- 飛行機になぜジビエが?
飛行機に乗り込んだあとジビエ化したのでしょう。検疫がガバガバすぎるだろというツッコミはジビエ世界線では無意味です。
- ヘリから飛行機の窓を確認するのは厳しいのでは?
すごく目のいいリポーターなんですよね。伏線かもしれません。
船上(兼六と仙水)
疑問点
「仙水は勝ち組(徳川)についた」と兼六は言っており、実際にこの後の話数でも、徳川についていたことがわかります。しかし、仙水の回想では豊臣に加担した責任を取らされて島流しとなっています。つまり、「徳川についたが豊臣に加担した」ということになります。わずかな回想のシーンでも仙水の殿様が無能かつクズであることが推測できるため、両方に中途半端な対応をした結果徳川に責められたというのが妥当な解釈でしょう。侍大将の島流し程度で許されるのかよという疑問もありますが、許されると殿様が思い込んでいればこのシーンは成立するので問題ありません。
- 「神隠し」はなぜ起こったのか
「神隠し」と表記された以上理由が具体的に説明されることはまずないと推測できます。言葉のままに神の仕業と理解するのが妥当です。一つ前のシーンでキャスリーンが神に祈っているので、伏線回収です。
現代(キャスリーンとの出会い)
疑問点
- 「ここはあの世か?」
あの世にしては明すぎですね。GIBIATE式のギャグなのでしょう。
- 「思ったより速くないな...」
アクションシーンに対する視聴者の感想ではなく、ジビエの動きに対する兼六の感想です。
- 「いけるか?」
武器もないのに何がいけるんだろう。本当に謎です。
- 謎の採血
ジビエの体液を摂取してると思われます。
- なぜキャスリーンと前田さんはその辺をうろちょろしてたのか?
物資を調達してたと考えるのが妥当でしょう。おっさんと少女で行かせるなよという声もあると思いますが、できるだけ物資を積めるように最小人数で行動してたという解釈は可能です。
また、後のシーンから得られる情報から「ジビエの体液を集めていた」とも考えられますが、前田さんがキャスリーンがジビエに駆け寄るところを制止しようとしているので、それはないでしょう。
車(前田さん運転)
シーン展開
車内での会話
疑問点
- 「その格好...その言葉...まさか、侍なの!?」
そうはならんだろ。しかしこの理解の早さはアニメではよくあることであり、むしろ逆に自然であるとも言えます。
- 「あなたたちの江戸からもう何百年も経ってる」
江戸といえば江戸時代であるという先入観がこの会話をややこしくしています。「あなたたちの江戸」とは「1600年の江戸」を指してると考えましょう。「この80年以上、日本は戦争もしていない」という言葉も仙水たちが戦争を生き抜いた侍であることを理解していなければ出てこない言葉なので。
- 「我々は何のために血を流したのだ」
何百年後に人類が滅びるなら何もかも無意味という話ですね。僕もよく現実逃避に使います。
- 「意味がないとは思わないわ!」
キャスリーンちゃんはとてもいい子なので励ますためには多少無茶な論理でも言葉を繋ぎます。とてもいい子ですね。
- 「泰平の世となっていたのだな...」
このよくわからない回想はシーン最大のポイントです。どこに注目するべきかというと、少し前から仙水は回想に入ったため話を聞いていませんでした。ここは本当に重要なポイントなので押さえておきましょう。具体的には「おれらもううつってたりしねぇか!?」と「ジビエの針に刺されない限り感染はしない」を聞いていません。
- 「俺は忍だから武器がなくてもいい」
忍だから武器は必要だろと言いたくなります。しかしこの場合は「専用の武器は必要ない」という意味だと思われます。
- 「こんなところで降りたら危ないよ!」
危ないですね。前田さんは興奮しすぎて頭がおかしくなっちゃったみたいです。
キャンプ(母と博士)
シーン展開
キャンプに合流⇨博士との会話
疑問点
- 「畳はないが寛いでくれ」
ブライアンは堅物っぽい見た目の割にジョークが大好きなので、隙あらばふざけたセリフを言ってきます。
- 「あとで江戸時代の話を聞かせてね」
仙水と兼六は江戸時代の人間ではありませんが、侍と聞いて江戸時代を浮かべるのは当然だといえます。先程のシーンのキャスリーンの言動と矛盾しますが、ささいなことなので気にしないようにしましょう。
- 「母上は俺たちを見ても驚かなかったな」
母上は心が壊れてしまっているようです。なので感情表現が希薄かつジビエと人の区別がつかないようです。棒読み演技の言い訳のための設定ではありません。
- 「俺たちの方がおかしいって言ってるのは伝わったぜ」
おそらくアダムは英語を喋っていると考えられます。なぜそんなややこしい設定を導入してきたかは全くもって不明ですが、そう理解するのが妥当だとしか言えません。
- 「あのものは変わった言葉を喋るな」「アダムは厳しい...」
説明よりフォローを優先したキャスリーンの優しさ溢れ出るシーンですね。理解しようとするのは危険なのでやめましょう。
- (ついてねぇにもほどがあらぁ!)
セリフはともかく、この後なぜか兼六が歩いて行きます。移動するのかと思いきや、その後のシーンでは全く位置が変わりません。これはいわゆるGIBIATE空間と呼ばれる現象です。
- 「ジビエが存在するんだ。侍や忍者がいても不思議ではない。」
そうなんだ....。
- 年齢、性別、人種によって変化する先が違う
この設定はおそらく活かされないので忘れましょう。
- ジビエが持つ毒針に刺されると約五時間以内で変化する
五時間という時間にもあまり意味がないので忘れましょう。刺されたら終わりということにのみ意味があります。
- 「では、刺されたら終わり...」「え!?刺されたの?」
感染について確認は前に済ませたと視聴者は当然考えます。ここで前シーンでポイントとしていた「仙水は話を聞いていなかった」という伏線が活かされます。聞いてなかったなら仕方ないな。
- 感染すると耳の奥に水のしたたる音が聞こえる
割とこだわりの設定だと思われるのでしっかり覚えておきましょう。
- 24時間経たないと毒がたまらない
今後のために覚えておくといい、と博士が言っているので覚えておきましょう。感染能力があまりに低すぎて何でこれでパンデミックが起こるんだよと疑問に思われる方が多いと思いますが、それについての考察はこの記事の締めでさせていただきます。
5時間と24時間の設定がこんがらがってしまう方がいるかもしれません。5時間は感染後ジビエになってしまうまでの時間で、24時間は一度毒を人間に送り込んだジビエが感染に十分な毒を体内に再びため込むまでの時間です。
なぜジビエートは世界中に蔓延したのか?
ジビエートはジビエになってしまう病の名前です。変化先ジビエのようにバラエティ豊富なためその名が付けられたようです。ヴェネツィアで始まったこの病はなぜ世界中に広がってしまったのか?これは作中における最大の謎です。これを解明するため、まず一話終了時点でわかっているGIBIATEについての情報を整理していきましょう。
GIBIATEとはどんな病か
感染拡大のスピードについて
24時間設定のため、ジビエ一体が一日に増やせる同族の数は一体のみです。仮に最初に発生したジビエの数が一体だとすれば、最効率で増殖したとして、一日後に2体、二日後に4体、三日後に8体となります。10日後には1024体になるため、そこまでいってしまえばジビエを止めることができなくなることは理解できます。ですが、軍隊が出動するまでにそこまで時間がかかるとは考えにくいため、ジビエが少数のうちに制圧されてしまうのが当然の流れでしょう。
三つの仮説
前項で述べた通り、ただ発生しただけのジビエでは感染拡大することはありえないでしょう。そこで私はこの感染拡大を説明するために三つの仮説を用意しました。三つの仮説とは、
- 強力個体説
- 軍事利用説
- 黒幕暗躍説
です。順を追って説明します。GIBIATE世界線で最も納得できる「人類総無能説」は説明する必要もないので控えておきます。
強力個体説
感染能力および戦闘能力の高い個体が突然変異的に生まれたことにより一気に感染が広がったとする説です。24時間設定が解除された場合のGIBIATEの感染能力は凄まじいものになるため、このような個体が一体いるだけで感染拡大の可能性が一気に高まります。また、アニメの展開としても非常に面白いものになるため製作側の思考からしてもかなり有力な説であると考えています。
おわりに
もっとさらっと解説するはずが、かなり長くなってしまいました。それほど深い内容のアニメだということですね。
この記事を読んでも全くわからないという方も「#GIBIATE」でツイート検索をすることで実況民のツイートを見ることでアニメを楽しむことができるようになると思います。私も各話見終わった後に必ずチェックするようにしています。
それでは、ここまで読んでいただきありがとうございました。文字ばかりの記事ですいません。2話以降ももしかしたら書くかもしれないのでその時はよろしくお願いします。