kome_niku_sio's blog

アニメの話をします。ツインテールとピンク髪が大好きです。

こめにくしおが書いてます。

進化するアニソンアーティスト「鈴木このみ」の今日と明日とその続き

こんにちは。鈴木このみ大好きオタク、こめにくしおです。鈴木このみさんといえば全力疾走で進化が止まらないアーティストです。ただ現在彼女は喉の手術によりアーティスト活動休養中であり、立ち止まってくれている(これは嘘で歌えないなりに力を蓄えてるらしい、本当に凄い)ので、これを機に今まで僕が見てきた鈴木このみについて語りたいと思います。ついでに僕自身の自慢というか、得難い体験をさせていただいているという自分語りも挟んでいきます。

ちなみに「進化するアニソンアーティスト」は彼女が掲げているものであり僕が言い出したことではないです。一応。

鈴木このみとはどんなアーティストか

彼女を言い表す時に一番適切なのは間違いなく「歌うことが好きな人」です。歌っている時の彼女は本当に輝いていて、それがアーティストとして一番の魅力だと言えます。そして非常に力のあるアーティストであり、感情が歌に乗る時の破壊力は無敵といって差し支えないレベルです。

一方で彼女は感情を歌にのせるのがちょっと下手だという印象もあります。演技が下手なんですよ、そこにないものはのせられないのが彼女の弱みです。しかし、演技が下手というのは彼女の内面の魅力でもある誠実さに繋がってくる、決して欠かせない大事な要素です。鈴木このみオタク初期の僕はこんな誠実な人間がどうやって生き残るんだと考えていましたが、彼女ははちゃめちゃな努力家であるため、誠実さはむしろ武器になりえるというのが最近の見解です。



前置きが長くなりました。ここからは僕が鈴木このみにハマったきっかけとなった曲である「Redo」から最新の楽曲である「Theater of Life」までを時系列順に語りながら、鈴木このみの進化の軌跡を追っていきます。

Redo」&「メビウス


鈴木このみ「Redo」(「Re:ゼロから始める異世界生活」OPテーマ)

「大丈夫 間違ってない ただ「真実」は楽じゃない あなたしか 知らないのが あなた」
(「メビウス」歌詞より引用)

Redo」はTVアニメ「Reゼロから始める異世界生活」OPテーマであり、「メビウス」はそのカップリング楽曲です。この二曲は迷いの中にある意志を歌う曲です。その意志とは他者の理解を放棄してでも自分の中にあるものを掴もうとする意志です。

特に「メビウス」はライブツアー「Bring it!」のキーとなった楽曲でした。鈴木このみ初のオールスタンディングツアーとして開催されたこのライブは、鈴木このみの休憩がほぼなくぶっ続けで歌い続ける驚異の構成をとります。このぶっ続けの構成の中で流れを切るような形で現れる「メビウス」は鈴木このみの凝縮された叫びというか、当時の彼女の中の「真実」がここに宿っています

このことは僕が当時受けた印象を元に構成した妄想ですが、ライブ後の記事で鈴木このみ自身が「メビウス」がキー楽曲であることを明かしています。
lineblog.me


「Bring it!」は「かかってこい!」という意味であり、ファンを一度敵対存在としておいた上でぶつかりあう形をとるライブでした。そういうと随分乱暴な印象を受けることかと思いますが、ここで一度ぶつかっておいたからこその信頼関係が現在にも活きてきているのだと考えています。

Love is MY RAIL


鈴木このみ「Love is MY RAIL」(「アンジュ・ヴィエルジュ」OPテーマ)

「夢があってそれだけで 生きていけると 思いたいんだ 信じたいんだ Oh MY RAIL! ああ...ただひたすら信じていたい」
(「Love is MY RAIL」歌詞より引用)

TVアニメ「アンジュ・ヴィエルジュ」OPテーマ楽曲です。「メビウス」の中にあった迷いに対する答えになりうる楽曲です。

この曲は自分の中にある歌が好きという気持ちを糧に前に進んで行こうという楽曲です。鈴木このみにとって歌が好きだという感情は非常に大切なものであり、だからこそ感情がのった素晴らしい楽曲に仕上がっています。特に引用部分の歌唱はいつ聞いても抜群で、これを歌っている時の鈴木このみは本当に最強の存在です。

メビウス」に対する答えになりうると言いましたが、この楽曲では「信じたい」という意志を歌っていてまだ完全に信じられているわけではありません。当時の鈴木このみに「今の私にぴったり」と言わしめたこの楽曲ですが、そういった意味での未熟さが含まれているということでもあったのでしょう。ただ、鈴木このみにとっての歌う理由としてこれ以上の答えはないという楽曲であることは今でも疑いようがなく、歌うたびに価値を増していく素晴らしい楽曲です。

「歌えば君がそこにいるから」


鈴木このみ「歌えばそこに君がいるから」(TVアニメ『LOST SONG』オープニング主題歌)Music Video TV size

「君がいるから ずっとそこにいて欲しいから 歌いたいよ」
(「歌えば君がそこにいるから」歌詞より引用)

TVアニメ「LOST SONG」OP主題歌です。この楽曲は鈴木このみが初めて作詞に挑戦した楽曲です。そして、歌う理由を歌う楽曲です。

Love is MY RAIL」においては歌う理由を自分の内側に見出した鈴木このみですが、この曲は「歌えば君がそこにいるから」です。外側なんですよ。聞いてくれる人がいるから歌うんですよ。歌を届けたい誰かがいるから歌うんですよ。これは本当にすごいんですよ。本当にすごい。凄すぎる。ファンとしてこんなに嬉しいことが他にありますか?

鈴木このみが歌う理由を外側に求めるようになるきっかけとなるこの楽曲でとっている姿勢は「君がいるから歌う」です。同じく歌う理由の楽曲である「Love is MY RAIL」の作詞者である畑亜貴さんとの共同作詞であることも特徴です。この楽曲は外に向けて踏み出す一歩なのですが、それゆえの臆病さというか、自分から相手に届けるということに終始しているようにも思えます。

ここからガチのマジの自慢をします。この曲が出た直後のツアーである「Magic Hour」東京公演は日比谷野外音楽堂というエモの頂点のような会場で開催されました。当時放送中であったTVアニメ「LOST SONG」はこのライブの一時間前にNetflixで8話が公開されました。8話はフィーニスの真実が明かされる話数です。わかりますか?僕は8話を見た直後に、日比谷野外音楽堂で、「歌えば君がそこにいるから」を聴いたんですよ。最高を超えた体験でした。アニソンアーティストのオタクかつアニメのオタクである本領発揮ですね。自慢終わりです。

「蒼の彼方」


鈴木このみ「蒼の彼方」(TVアニメ「ソラとウミのアイダ」エンディングテーマ)Music Video TV size

「昨日までの自分じゃきっと 気づくこともできなかった」
(「蒼の彼方」歌詞より引用)

TVアニメ「ソラとウミのアイダ」EDテーマ楽曲です。このMVの鈴木このみさん、はっきり言ってめちゃくちゃ可愛いです。この時期の僕は若干ながらガチ恋の姿勢を見せていました。懐かしいですね。

この曲の特徴といえばやはり疾走感と爽やかさですね。圧倒的打開の楽曲です。走り続ける以上は今日は昨日になり続けるし、明日は今日になり続ける。その意味で明日を見る楽曲です。

もう一つの特徴として、この楽曲では見つけたものが何かは語られないんですよ。見えない、見えないけれど前に進んでいく、そういう楽曲です。それをこれだけの明るさを持って歌うことができること自体が鈴木このみの進化なんだと思います。「メビウス」の頃の迷いというか、暗さみたいなものが全く感じられませんからね。

自慢に入ります。この楽曲は鈴木このみAsia Tour2018において中心となりました。ツアー最初の東京公演ではダブルアンコール合わせて二回「蒼の彼方」を歌っています。僕は「蒼の彼方」のことがめちゃくちゃに大好きであり、ツアー中にあったリリイベにおいて「この曲大好きすぎるので毎ライブ二回歌ってください」と言ったりもしました(鈴木このみさんのリアクションは微妙でした)。このツアーは国内は全通したのですが、特に岡山公演がはちゃめちゃに楽しくて、翌日のツアーファイナル博多公演がこれを越えるのは不可能なのではと思いながら足を運びました。わかりますか?博多公演でも二回目の「蒼の彼方」を歌うんですよ。岡山公演ははちゃめちゃに楽しかったはずなのに、それを越えていくんですよ。そして東京公演の再現をすることによってツアーとして完成するんですよ。最高なんだよな、「蒼の彼方」は。

「Humming Flight!」


鈴木このみ「Humming Flight!」(4th Album「Shake Up!」収録)

「もっと大きな夢をみようよ 叶ったらみんなで踊ろうよ」
(「Humming Flight!」歌詞より引用)

4thアルバム「Shake Up!」に収録された楽曲です。鈴木このみ作曲の、愉快な楽曲です。コールがめちゃくちゃ難しい楽曲であることも特徴です。

この曲はAsia Tour2019の中心となった楽曲です。マジでどうのればええねんみたいな楽曲なのですが、だからこそというか、ファンに対する信頼を感じるんですよ。この曲でみんなと楽しくなれる!という確信が鈴木このみにあって、それはファンに対する信頼なしには得られないものだと思うんです。「Bring it!」ではかかってこい!という意志を見せていた鈴木このみですが、彼女自身のライブという空間の捉え方が変わったこともこの楽曲に現れているのでしょうね。わたしが盛り上げる!という軸に加えてみんなで一緒に盛り上がろう!という要素が加わったような印象を受けます。

「Realize」


TVアニメ「Re:ゼロから始める異世界生活」2nd season OPテーマ「Realize」Music Video (Full size)

「選んだ未来に 僕は君といるんだよ 暖かい陽が差し込む 雪はいつかとけて花が咲くように 決して変わらない愛を信じてるよ」
(「Realize」歌詞より引用)

TVアニメ「Re:ゼロから始める異世界生活」2nd season OPテーマ楽曲です。Reゼロセカンドシーズンの内容であるリゼロ第四章は「選択」の章であり、この楽曲もその内容に合わせた内容になっています。

この楽曲に込められた鈴木このみのメッセージは「私は選んだ。だから君も選べ。」だと思っています。本人曰く「覚悟をのせる歌」です。「Redo」の時には存在しなかった、ここまでに得てきたものがあるからこその強さを感じる楽曲です。「決して変わらない愛を信じてるよ」はその強さを示す歌詞として素晴らしいですね。

この曲を聴いた時に僕が思ったのは「僕が鈴木このみを選んでるってことを伝えなければいけない」でした。ただこれはマジでスゴスギエピソードなんですが、鈴木このみはこの状況下でファンと会えなかったのにそのことをすでに掴んでいるんですよ。この楽曲について語る時に「みんなも私を選んでくれてこの場にいる」ということを言うんですよ。それって凄すぎません?凄すぎる。俺の推し、凄すぎるよ。

「Theater of Life」


TVアニメ『デカダンス』OPアニメ映像 鈴木このみ「Theater of Life」

「信じたボクと 信じたキミで 今語り始める 明日の続きを」
(「Theater of Life」歌詞より引用)

TVアニメ「デカダンス」OPテーマ楽曲です。今日と明日とその続きを歌う楽曲です。

鈴木このみはライブ大好きアーティストです。しかし今年はコロナのせいで毎年やっていたツアーもできず、現地に行けるライブは「Single Collection」のたった一度だけとなってしまいました。そんな状況もあり僕は「本当の色と 本当の音が 今語り始めた 明日の話」(「Theater of Life」歌詞より引用)で感動するつもりでした。ただ鈴木このみの気持ちが明確にこもっていると感じたのはこちらではなく、頭で引用した2番サビの歌詞の部分でした。

このライブの最後で鈴木このみは休養を発表します。その中で語ったことは「ずっと今と明日ことを考えながら走ってきたけれど、今はさらにその先を考えることができるようになった。だから手術する。」という内容でした。これ、本当に「信じたボクと 信じたキミで 今語り始める 明日の続きを」なんですよ。僕たちを信じた鈴木このみがいて、鈴木このみを信じる僕らがいて、だからこそ手術をすることで明日よりも先に進もうとしているんですよ。ファンとしてこんなに嬉しいことが他にありますか?2

鈴木このみ本当にすごい問題

「Single Collection」は一曲目が「蒼の彼方」で、最後の楽曲は「Love is MY RAIL」でした。一曲目のチョイスの理由は、「今なら本当に世界の果ての色が何色かわかる気がしたから」らしいです。なんなんだ、超越者の顔になってないか....?

おわりに

鈴木このみさん本当にありがとう。僕が新曲を一番好きだといつも言える、そんな存在でいてくれて本当にありがとう。


ここまで読んでいただきありがとうございました。鈴木このみのライブ、細かいことなんか考えなくたってマジで純粋に楽しいですよ。おすすめです。