kome_niku_sio's blog

アニメの話をします。ツインテールとピンク髪が大好きです。

こめにくしおが書いてます。

2020秋アニメ感想

2020秋、楽しかったね〜。
僕もいつも以上に楽しめました。
せっかくたくさんアニメを見たので、全話まとめた感想記事を書いていこうと思います。自分が見たアニメだけでもいいので、読んでくださると嬉しいです。

魔王城でおやすみ

 超満面大笑顔アニメーションでした。原作漫画が王道とはまったく異なる内容であるがゆえに、王道中の王道ともいえる声優チョイスがおそろしく光る作品でした。水瀬さんと松岡くんのかけあいでこんなに素直に笑えたのは初めてかもしれません。アニメで一本筋が通ったストーリーとして描いてくれたのもとてもうれしかったです。周りの人たちがいれるから姫が姫としていられるっていうのはここまで積み上げてきたことなので、それを最終話で言ってくれたも本当によかったです。いや〜このアニメは終盤ニコニコアニメーションでしかなくて思考をほとんどしなかったので、ロクな感想がかけませんね。本当にいいアニメでした。

NOBLESSE-ノブレス-

 高貴アニメーション。ギャグは今期どころか今までで見たアニメの中でもトップレベルで、ひっくり返るほど爆笑しました。M1と競えるレベルです。ストーリーとしてももちろん面白くて、頂点の孤独がどのように癒されていくかを見るのがとても楽しかったです。今まで僕が見てきたアニメだと、頂点の孤独に対して従者は何もしてあげられなくて、並び立つものが存在して初めて癒されるという形をとることが多かった印象があります。このアニメはそうではなくむしろ付き従う者たちの存在によって高貴な存在が正しく君臨できるという描き方をしていて、それが強い説得力を放っているのが見事でした。EDの「Etoile」もめちゃくちゃ好きです。従者から高貴なものへの歌としても成立するし、高貴なものから従者への歌としても成立する。いいアニメだったな〜。韓国原作三兄弟、神之塔、GOH、ときてのノブレスでの三段大ジャンプが綺麗に決まりましたね。あまりに高く跳びすぎて、後続が大変な気すらします。

無能なナナ

 正直舐めていました。めちゃくちゃ面白かった。見ている時間ずっと考え続けることができるアニメなのが特によかったです。その場のエピソードに対する解決策への思考ももちろん、長い目でのキャラクターの動きを探るのが楽しかったです。例えばキョウヤくん、彼ってクラスメイトの死亡自体は大して気にしてないですよね?探偵ごっこには執心してるみたいですが、不老不死ゆえなのか命への意識が明らかに薄い。あとはナナオとかも面白いですね。彼とタイムスリップマンはおそらく死んでないんでしょうね。そうでなきゃ死体を操る女がその存在に気付かない理由が説明できない。あとすげぇなと思ったこととしては、「5年前に殺し合いが起きた」宣言ですね。僕はストーリー的に全員を一人ずつ殺していくのはありえないと思っていたのでいずれ殺し合いの展開になるのかなと考えていましたが、5年前宣言は僕の思考まで読まれてる感じがあってうれしかったです。あれをしたことで、ナナに対して殺し合いをやめる動きをする選択肢が生まれるような気がします。最後にタイトル「無能なナナ」についてです。これについては「能力を無効化にするナナオ」と見せかけて「無能力者であるナナ」というひっくり返しがありました。ただストーリー終盤にいたり、暗殺者としてのナナがどんどん無能になってきてしまっていてその意味の無能が付与されるんですよ。だから「無能力者であるナナ」がひっくり返る可能性、つまりナナに能力が生まれる可能性が現れたように思えます。とりあえずこんなもんですかね。考えるのは考えること自体が楽しくてやっていることなので、当たってる当たっていないはどうでもよくて考えさせてくれることが嬉しいです。当然当たればもっと嬉しいですが。
 ストーリーの中心におかれるナナちゃんもキョウヤくんも思考のキャラクターなので、思考の果てに大事なものを見失ってしまいがちなのも面白いですね。最終的にそれでミチルちゃんは死んでしまいました。終わりがあれなのは賛否両論あると思いますが、ナナちゃんに絶望が与えられて終わりなのは納得があるので僕としては好きです。続きが気になりますね。

レヱル・ロマネスク

 今季声に出して読みたいタイトルナンバーワン、レエル・ロマネスクちゃんです。まいてつが原作という解釈でいいんでしょうか?こういう「原作を知っていると別の見方が生まれてくる」という作品に対して原作を全く知らずに見ることがとても好きです。戦乙女の食卓などもその分類でした。僕のまいてつに対する印象として、どうしても以前の事件のことが拭えずにいたんですよね。その事件は簡単にいうと慎重に進めていた地元の鉄道とのコラボをポルノ要素を理由に取り潰されたという内容でした。その過去がありながらにして、こんなに明るく地元に尽くそうというアニメを作る時点で正直すでに感動できます。
 アニメの内容としては、可愛いレイルロオドたちが知恵を合わせて鉄道グッズを考え出していくという非常にわかりやすい内容でした。ただ僕は鉄道ファンでは全くないので、いくら鉄道グッズを出されたところで全く購入意欲は湧きませんでした。しかし、最後に出てきた缶(?)の蓋に描かれた絵はめちゃくちゃ良かったし正直欲しいです。レイルロオドたち全員が落書きみたいな絵の中で楽しそうにしてるイラストは、まさにこのアニメの楽しさをよくあらわしていて魅力的でした。わちゃわちゃ感というか、カオスな感じも含めて魅力なのがこのアニメの良さなんだと思います。

キミと僕の最後の戦場、あるいは世界が始まる聖戦

 正直楽しみ方が全くわかりませんでした。これに関しては経験値不足の一言だと思います。キャラが脱ぐのを楽しみにしようにもそれほどキャラクターは脱がないし、キャラクターの関係性の進展を楽しもうにもあまりにゆったりと進みすぎな気がしました。いい意味でいえば非常に丁寧に書いているのではあるだろうけど、悪く言えばテンポが悪いです。タイトルの冗長さにキレてた時点で、僕がこのアニメを楽しめないことは決まっていたのかもしれません。

呪術廻戦

 2クールだが一応ここで振り返ります。原作はしっかり読んでいて単行本も全て持っています。どうアニメ化しても面白いだろうと踏んでいましたが、こんなオシャレな作品になるとは思っていませんでした。この作品で描かれるテーマは非常に難しいと思っていて、ただそんなこと関係なしに雰囲気アニメーションとして抜群に面白いのが素晴らしかったです。

炎炎の消防隊

 どんどんどんどんキャラクターに愛着が湧いてきます。アーサーがめちゃくちゃ好きになってしまいました。このアニメは盛り上がりの頂点が他の王道作品に対して弱いですが、ぐだぐだやりながらもしっかり芯を持ったキャラクターを何人も登場させられているのは見事だと思います。二期全体の話をすると、アニメとしての質がかなり上がった気がします。僕が慣れたのかは知りませんが意味不明な演出はぐっと減った気がします。次が来るのが楽しみですね。この作品はワクワク感だけは常に持てるのはいいことだと思います。

池袋ウエストゲートパーク

 現代の池袋を描くというテーマをしっかりと感じられる作品だったと思います。変化していく街の中にありながら変わっていくもの変わらないもの変えたくないものを描くのは非常にアニメとして面白いと思います。ただどの回も「池袋ってすげぇ〜」っていう結論に持っていくのは僕としては共感できなくてつらかったです。池袋を知らなさすぎるので。最終回ひとつ前の回では、カラーギャング全盛期(おそらく体操ザムライくらいの時代)の池袋に戻ってしまいました。最終回ではおそらくそれを現代のやり方で元に戻すというのを描きたかったのでしょうが、方法自体が弱くて説得力に欠けたのがやや残念です。悪役を見つけるだけじゃこれはおさまらないだろと思っていたので、はぁみたいな気持ちではあります。ただまぁ「昔の池袋に戻ってしまった」というのはあくまで情景としてそうであるだけで、実際に争っている人間達は現代の池袋に住う人たちなので、元の落ち着いた状態に戻りたいと心の底では思っていたってことなのでしょうか。落とし所をさがしていたのかもしれません。

100万の命の上に俺は立っている

 僕が中高生だったらめちゃくちゃ楽しめたと思うんですよこれ。特に最終話の主人公がこじらせ中二病から本当に頭のおかしい人になっていく下りとかは愉快で仕方なかっただろうと思います。ただもしかしたらそういう意味でも10年前のアニメだっていうことは言えるかもしれません。プリキュアパロとかもその感じあります。二期は見ます。新キャラにはちょっと期待してるので。

神達に拾われた男

 100万と同じ制作会社、MAHO FILMが制作したアニメです。6話でゴブリンを惨殺したあたりから違和感を持って視聴を続けていたのですが、最終的に「力と階級のアニメ」なのだなということがわかって納得しました。転生したリョーマの人生は階級から解放された森という場所から始まり、貴族たちの導きによって階級の存在する街にいくことになります。街に入ってから、まずはゴミ掃除や下水掃除などの底辺労働(下水掃除は元々はスラムの人間の仕事だったと作中でも言われています)からスタートして、騎士団のような労働者や冒険者と働く時代があり、そして洗濯屋の開業で労働者から一つランクアップして、最終的に洗濯屋にも行かなくなり貴族階級と横並びになります。リョーマは街に入ってから地位に対して力が強すぎる存在(作中でも言及があります)として描かれており、その意味で力に対して地位が高すぎる存在であるお嬢様とは対照な存在です。そこで二人を繋ぐものとして存在するのが従魔術です。従魔術は自分より地位の低い存在を作り出し自分の力にする魔術であり、力と階級のアニメである達男にぴったりの設定です。最終話では同じランクのモンスターを従魔にすることで二人を力でも地位でも釣り合わせ恋愛関係へ導きます。これは本当に衝撃的だったのですが、「力と地位が釣り合わない男の子と関係を築くのが難しかった」というエピソードをお嬢様自身が話すんですよね。僕にとってこの展開は答え合わせ以外の何物でもなかったので非常にうれしかったです。最後の最後でアニメ側が僕に寄り添ってくれて、楽しい視聴となりました。こんな視聴体験をまたやってみたいです。

魔女の旅々

 「特別であることと」と「特別ではないということ」がこの作品における最重要テーマであると思うんですよ。1話において主人公母が「あなたは特別ではない」という言葉を教えとして与えるわけじゃないですか。僕はその言葉が本当に嬉しくて、イレイナは本当に頭が良くて努力家でとんでもない美少女だけど特別じゃなくていいんだ、自分から進んで特別であろうとする必要はないんだという救いが与えられてる気がしたんです。それを得て三話では困っている人を特に助けはしないんですよ、なぜなら彼女は特別ではないので。できることには限りがあるし、やれなさそうなことはやらなくていい。彼女はそのスタイルでずっと旅を続けていくんですが、流れが変わったのはサヤとの再会あたりでしょうか。巻き込まれる形ではありますが彼女は人を助ける行動をとります。それからなんだかんだあって、また巻き込まれる形で人を助けることになった話数では救出に失敗してしまうんです。「特別ではない」という彼女が抱えてきた救いが呪いに変わってしまうんですよ。特別であれば助けられたはずなので。そして最終話一歩手前では、彼女は魔女であることをやめ、そして入れ替わりによってイレイナであることすらやめてしまうんです。結果的に彼女を助けたのは彼女が自身の物語の中で出会った人たちでした。それが彼女が彼女自身にしかなりえないということを示しているんでしょう。そして最終話、彼女がしてきた選択の結果を見いだす話数です。「もし、こうしていたら」を見る話数です。彼女はもしもの可能性に憧れているんですが、結局どこにたどり着いてもイレイナはイレイナなんでしょう。もしかしたら僕たちが見てきたイレイナは一つのイレイナじゃくてたくさんのイレイナだったのかもしれません。タイトルである「魔女の旅々」がたくさんのイレイナがしてきた旅としても、数々の魔女が織りなす物語のタイトルとしても機能するのはよかったです。ラストシーンについては正直よくわかってませんが、続くなら見ます。

くまクマ熊ベアー

 1話の虚無からスタートしてなんだかんだ最後まで見てよかったなと思えるアニメでした。ユナちゃんは熊なんですよ。人付き合いに臆病で、ちょっとでも自分が攻撃されるかもしれないと思うと相手を攻撃してしまう。そんな彼女が最初に許容できる存在として現れたのがフィナです。ただフィナを許容するということはフィナとつながりを持つものも許容することにつながってきて、それでユナちゃんの世界はどんどん広がりを見せていくんですよ。このアニメってめちゃくちゃ優しくて、王都に行くという時もフィナたちがついてきてくれるし、それも隣の街にいくような手軽さで行っちゃって、ひとつひとつハードルを越えさせていくんです。そして次のエピソードでは一人で誰も自分を知らない街に行く、かなりの試練ですね。結果的に、自分の欲望を叶えるためという形ではありましたが、現地の人から愛される存在になることができる。これでもう一人でも大丈夫だね....ところがそうはいかないんですね。ユナちゃんと同時に世界を広げてきた存在としてのフィナがいるんですよ。海の街に行くことになった理由である「日本食を食べたい」という気持ちがそもそも「フィナの知らないユナ」の起点になっていたというのは正直見事だったと思います。ユナちゃんはその結果フィナを置いてけぼりにしてどんどん世界を広げてしまったんですよ。ユナちゃんはそれに気付いていないけれど、置いてけぼりにされたフィナちゃんはそのことに当然気付いていて、寂しさを感じている。ただこの二人は不器用だしそもそも関係性の始まりからして利益を与え合う関係性としてスタートしてしまっているから、うまく気持ちを共有できずに別れてしまう。ここからが個人的に超嬉しいポイントなのですが、二人が互いに向き合うためのきっかけを与えてくれるのが二人で広げた世界で得たものなんですよ。フィナ父も、ノアちゃんも、二人で世界を広げてきたからこそ今の関係が存在するんです。そして二人ははじまりの場所に行き、関係性をやり直すんです。今度は、互いにそうしたいから一緒にいる間柄として。二期は12話かけてフィナとユナちゃんのいちゃつきを描く内容であって欲しいな。

ヒプノシスマイク-Division rap Battle- Rhyme Anima

 楽しいアニメでしたね。もうちょっと頑張れたんじゃないかという思いがなくはないですが。序盤はラップアニメとしての目新しさと画面の面白さや楽曲の強さで最高のアニメでした。ただ後半になるにつれ「僕はわかってないけど設定としてはちゃんとあるんだろうなぁ」と思っていた部分が実は設定もなかったのが発覚してぐだぐだになってしまいました。代表的だったのが勝利条件で、雑魚狩りをしてるうちはそんなもん関係なく主人公たちの勝ちでよかったんですよ。でも後半における主人公vs主人公の戦いになると、絆だとか(EDであれほどキズナキズナ歌ってたのに絆で勝利が変動するのは意味不明)、ラップを楽しんだから勝ちだとか(コロコロコミックか?)、なんだか納得できない勝利を得ていくのが気持ち悪かったです。あとはまぁ最後のことのは党の人との解決がラップじゃなくてレスバトルだったのは酷かったと思います。レスバトルの否定としてのラップちゃうんかいと。ラップで勝つからかっこいいっていうのがこのアニメでやってきたことじゃなかったんかいと。こういったストーリーの粗は目立つものの、各場面におけるラップはめちゃくちゃ格好よくて全チーム大好きになってしまいました。個人的にはサマトキ様とラムダ君が特に好きです。またアニメはやるでしょうから、その時を楽しみに待ちたいと思います。

おちこぼれフルーツタルト

 このアニメを見始めたころはどう見ればわからなくて苦戦しましたが、終盤は特に何も考えずに楽しめるようになって愉快な視聴体験ができました。最終話で個性の話をやった後にパンチラでバズって事態を解決するのがよかったです。そういう下品さこそが僕がこの作品に対して感じてる個性だったので。僕はアニメ中盤においてはキャラとしての面白みが全く感じられないという理由でとねちゃんのことが大嫌いだったんですが、それも終盤に解決しました。とねちゃんは最初は普通のアイドルオタクとして現れるんですが、彼女もフルーツタルトに関わることで変わっていく人間の一人なんだと気付いたことが大きかったと思います。フルーツタルトの意味不明なMCでオタク笑いをするシーンは絶妙で、グダグダMCに「これこれ」と笑い出すのは終わってるオタクの特徴だと考えているので愉快な気持ちになりました。心当たりがあるみなさんは気をつけましょう!ちなみに僕も当然心当たりあります。

憂国のモリアーティ

 苦戦したアニメの一つです。最序盤の貴族の家をのっとる話は凄くよくできていて見事でした。しかし中盤にやってたモリアーティくん無双勧善懲悪は個人的にはつまらなくて、さっさとホームズが登場して欲しいなと考えていました。そして登場したホームズくんが絶望的に魅力に欠けていて本当につらかったです。事件を解くのも遅いし、決断した後にぐだぐだ迷ってるし。でも最終話を見た結果として、モリアーティくんはホームズくんのそういうところが好きなんだろうなと納得しました。自身と同レベルの頭脳を持ちながらも人間を辞められていないホームズくんのことがたまらなく愛おしいのでしょうね。もしかしたらモリアーティくんの中に人間全体に対する愛が流れていて、自身がホームズくんに倒されることで人間を肯定したいという欲求があるのかもしれません。2クール目が楽しみですね。アイリーン・アドラーは出てくるんでしょうか?

ストライクウィッチーズROAD TO BERLIN

 良かったね〜〜〜〜〜〜〜。ストライクウィッチーズに対する前知識が本当に一切ない僕でもめちゃくちゃ楽しめたので、コンテンツ愛がある人はもっと楽しめたんだろうと思います。特に好きだったのは9話です。他アニメでのキャラクターの死亡で落ち込みまくっていた僕を救ってくれました。あれだけキャラクターが死にそうな展開にしておきながら救ってみせるのは作品としての強い意志を感じて大好きになりました。キャラクターの死亡に怒っていいんだな、泣いていいんだなというメッセージを得た気がして大泣きしました。作品全体としては、「ウィッチは一人でも強いけど仲間とならもももっと強い!」みたいなテーマがあると思っていて、それが最終話でバッチリ活かされていたのがよかったです。壁ネウロイが出てきたときはベルリンの壁やりたいだけかよと笑ってしまいましたが、最終的に宮藤さんが飛べないという課題をはりめぐらされた壁に置き換えたのは見事でした。そしてそれが静夏ちゃんの壁として機能するのもよかったです。めちゃくちゃ好きな要素としてもうひとつあげたいのはEDですね。静夏ちゃんの「君の翼に憧れて」に対するアンサーソングとして宮藤さんの「君の翼に憧れて」があるのめちゃめちゃ良い。僕はフィクションの空飛ぶキャラクターたちに常に憧れを抱いているので、そういう意味でも最高の曲でした。

まえせつ!

 う〜んって感じです。まえせつ!というタイトルを付けている以上、最初は冷え冷えだった空気が徐々に盛り上がっていくというストーリー構成をしていることまではよかったのですが、肝心の最後の漫才がまさか感動に逃げるとは思わなかった。OP曲の歌詞にある通り「マイク一本で世界をハッピーにする」という課題を背負ったアニメなので、まえせつ!は絶対に感動に逃げちゃだめだと思うんですよ。僕としては笑う準備はできていただけに余計に残念でした。貶し終わったので褒めていきましょう。10話の温泉旅館でのR凸の漫才はめちゃくちゃ好きです。一瞬こちらに考えさせてからツッコミが入る構成がとても面白かった。また、序盤こそ富田に対して異常な憎しみを感じていた僕ですが、終盤は許したどころか富田が出てきただけで笑顔になってしまう自分がいました。10話はそういうところもかなりよかったです。R凸は先輩として成長しているけれど、車の運転はまだまだ富田の方がうまいな(富田必要説)という展開があったうえで、お姉ちゃんが代わりに運転してくれる(富田不必要説)という展開にもっていったのがかなり好きでした。富田、いるけどいらないというのが僕の最終結論なので。いないで欲しいけど、いつまでもいないで欲しいと思わせて欲しい。

トニカクカワイイ

 良かったーーーー!!!!このアニメは割と早くに掴めた方だと思っていて、何も起きずにそのまま終わってくれという僕の祈りが通じたのがとてもよかったです。このアニメがやりたいことは、どんな過去があろうが今の幸せを掴むことは誰にも止められないという主張だと思っているんですよ。だから二人がただただ幸せに過ごすことが僕にとっては嬉しくて仕方がなかったです。ただ一つだけ文句をつけるならば、なぜ最後にラーメンの話をしてきたのかということです。僕は「三食ラーメンを食べてブログにレビューを書く」をやっててもおかしくないという自認が存在するんですよ。そもそもこのブログ自体元はラーメンレビュー記事を書いていたんだよな。ラーメンが大好きで、ブログを書くことも大好きな僕のような人間にとって「それで笑う人間は本質的にあなたの命を心配していない」という言葉が刺さりすぎてつらかったです。とりあえず、健康的な食生活を心がけようと思います。

ハイキュー!! TO THE TOP

 今季も無事世界で一番面白いアニメでした。今季はアニメに各話ごとに1~10の点数を付けていて(公開しません)、ハイキュー!!TO THE TOP第24話「バケモンたちの宴」は見事100000000点を獲得しました。凄すぎましたね。超絶面白いアニメが何シーズンも面白を重ねまくった上で、それら全てを踏み台にして高く飛んだ結果としての最高の1話でした。ハイキュー!!がなぜこんなに面白いかをちょっとだけ考えたのですが、観戦者の目線がしっかり用意されていることが僕がここまで没入できる理由なのかなと思いました。今季中盤の音駒高校の試合において、蛇の人が試合に没入しすぎて会話を忘れてしまう瞬間が本当に好きなんですよ。そういう「試合に夢中になってしまう観客」をしっかり描いてくれていることが、ハイキュー!!をここまで楽しめる一因なのかなと思います。

戦翼のシグルトリーヴァ

 最初からず〜っと他人の死を乗り越えてきた結果として、最後に「死を乗り越えてきたものvs死にとらわれ続けるもの」という構図にしたのは良かったなと思います。また最後のシーンになんでもない平和な館山基地を描いてくれたのは、作品の芯のようなものを感じられて嬉しくなりました。ただ最初期からずっと違和感を感じていたシールド隊とは和解できなくて残念です。杉田マフィア森久保出して「お前らこういうの好きだろ?」をやっているのは伝わってくるので「好き!」と言えない僕が悪いのでしょう。ただこれは本当に一番最初に思ったことですが、杉田マフィア中村が好きなオタクはとっくにアニメ見るのやめとるわという印象が拭えません。この作品のそういう「おっさん臭さ」は自分には馴染めなかったのでダメでした。いつまで若者気取りなんだ、自分は...。

(謝罪)申し訳ありません。森久保祥太郎中村悠一でした。最悪の間違いです。申し訳ありませんでした。

体操ザムライ

 面白いアニメで、城太郎が最後に大技を決めるシーンには感動もしました。だがそれ以上に悔しい。てっちゃんに勝って欲しかった。てっちゃんは城太郎の背中を見て体操を志した選手で、だからこそ城太郎に負けることで今後さらに大きく成長できるんでしょう。レオと一緒に迷い人をやっていた頃のてっちゃんから、見るべき背中をしっかり見て成長する選手に変わるんでしょう。でも俺は今てっちゃんが勝てなかったということがめちゃくちゃ悔しい。てっちゃん、もう絶対負けるなよ。俺は応援してるからな。

いわかける!

 予想の通りに激アツアニメーションに成長してくれました。いわかける!の面白さが登っていくこと自体がクライミングとして捉えられるのも作品として絶妙ですね。個人的には大場久怜亜さんがとても好きです。彼女は隼ちゃんがこのみんを意識するあたり潰れてしまった一方で自力で立ち直るキャラクターです。その下地に何があるかというと、既に一度敗れた上で立ち直っているという経験なんですよ。一度敗れて、仲間に支えられて立ち上がった彼女だから持っている強さなんですよ。僕はこういうものが大好物です。

スポーツクライミングの面白さ

 の作品描いたものの中にスポーツクライミングとクライミングの差があります。スポーツクライミングだからこその集団性が違いだと示されているんですが、これもすごく面白かったです。壁を登っている時って、壁以外には何にも視界には入らないんですよ。絶対的に一人なんだと思うんですよ。ただスポーツクライミングだと、他の人の登りを見て参考にしたり仲間の登りを見て力をもらったり観客の声援を力に変えたりすることで、一人じゃないクライミングが実現されるんだと思います。ただこれには功罪あって、たとえばさよちんの様に無理をしてしまったり隼ちゃんのように仲間の登りが逆にプレッシャーになったりします。そこも含めてスポーツクライミングの面白さとして描きだすのが良かったです。邪魔してこようとするキャラの存在によって励まされるシーンとかも功罪の逆として考えられて面白いですね。団体戦のシステムもとても良かったです。仲間のおかげで勝てたり、逆に仲間のせいで負けたりする。一人で登るはずのクライミングが一人じゃなくなるってすげぇなぁと感動しました。来栖アンネが集団性の否定の存在としてラスボスとして君臨するのも納得ですね。

クルクルスについて

 感想を書くからには絶対に触れなきゃいけないと思って書くのですが、僕の友達には「クルクルス」を名乗る輩が存在するんですよ。彼がその名を手にしたのはいわかける!の原作が始まるより以前です。彼はいわかける!放送まではエゴサ最強格の存在として君臨していたのですが、来栖アンネによってそれを破壊されました。クルクルスの悪口がネットにはびこっている現状に苦しむ彼に祈りを捧げておこうと思います。

犬と猫どっちも飼ってると毎日楽しい

 ニコニコアニメーション。僕は動物に喋らせるのはあんまり好きじゃない派だと思っていたのですが、この作者なら本当に動物とコミュニケーションとれてても不思議じゃないなという妙な納得ができたのが良かったです。飼いたいね、動物。

アサルトリリィBOUQUET

 今季最も僕を楽しませ、同時に最も僕を苦しめたアニメです。視聴していない時間まで含めてこんなに楽しんだのは初めてかもしれません。夢のような時間でした。9話で一柳結梨が死んでから、百合ヶ丘の全リリィが死を乗り越え、そのことからさらに強くなろうとする様があまりにも美しすぎましたね。10話で「その場に行って助けるのは無理だった」という結論を得た結果として12話の超遠距離ノインヴェルト戦術につなげるのってめちゃくちゃ凄いことだと思います。強く、気高く、美しい、これがリリィなんですね。コンテンツの宣伝アニメとしては弱いんじゃないかという僕の勘違いを見事に打破してきました。アサルトリリィのオタクになれて本当に良かった。





真面目な感想終わり!!!!!!
それでは参りましょう!!!!!!
アサルトリリィBOUQUET!!!!!
えっちなリリィランキング〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!BEST5!!!!!!!!


5位 六角汐里
可愛い!!!!優しい!!!!手先が器用!!!!そうでありながら戦場では剛の者として君臨する凛々しさ!!!!!!!う〜〜〜〜〜ん、えっち!!!!!!!!!


4位 一柳梨璃
尻がデカァァァァァァァァァァイ!!!!!!!!!説明不要!!!!!!!!!!!



3位 楓・J・ヌーベル

イイ女!!!イイ女!!!最高!!!!!
10話何回見ても黒パンツで思考止まっちゃうね...。


2位 伊東閑
クールなくせしてパジャマがえ〜〜〜〜〜〜〜っちすぎる!!!!!!!!季節感に合わせてパジャマを変えてるのも最高!!!!!!!!!おしゃれティーン日本代表!!!!!!!!


1位 天野天葉
冷静な判断力があるお姉さまとして凛として存在しながらにして妹としての側面も持つ天野天葉様が優勝です。将来の夢は花屋で怖いものは蜂ってそんなん女の子として剛の存在すぎるだろ。何より好きなのが身長158cm。絶妙すぎる。低すぎないし高すぎない。一番えっちな身長って158cmじゃないですか?





おわりに

 ここまで読んでいただきありがとうございました。みなさま今季もお疲れ様でした。来季もアニメを楽しみましょ〜。