楓・J・ヌーベルの愛が肯定されてめちゃくちゃ嬉しい
楓・J・ヌーベルは美しい。
アサルトリリィ10話でついに楓・J・ヌーベルさんが積み上げてきたものが実を結びました。さて、楓・J・ヌーベルさんが積み上げてきたものとは果たして何だったのでしょうか、そしてそれはどのように実を結んだのでしょうか。それについて書いたのちに、本題である「楓・J・ヌーベルの愛が肯定されてめちゃくちゃ嬉しい」について述べようと思います。
続きを読む吉村・Thi・梅様が愛おしすぎる
おはようございます。こんにちは。こんばんは。
[11/13]加筆・修正を加えました。追記部分は目次に載せています。
アサルトリリィ#1~#6を毎日周回していたら、少しだけキャラクターのことが分かった気になってきたので感情込み込みで解読記事を書いていきます。小説版及び公開されている資料にはあらかた目を通しているので、アニメに登場していない設定についてもある程度は知っているのですが、極力それは省いて書いていこうと思います。
吉村・Thi・梅(よしむら・てぃ・まい)とは
吉村・Thi・梅 | CHARACTER | アサルトリリィBOUQUET(ブーケ) アニメ公式サイト
ベトナム出身のリリィで地味な練習を嫌う天才肌。底抜けに明るく、馬鹿にされても怒らない生来の鷹揚な性格。ムードメーカーであり、仲間の苦境では頼りになる。(公式サイトより引用)
だいたいは公式サイトに書いてある通りです。加えて言うのであれば梅様は二年生であり、ヒュージとの実戦経験を豊富に持つリリィです。そして可愛いです。
その他の登場人物との関係性
まず簡単に梅様と他のリリィとの関係性を見ていきましょう。
- 白井夢結
問題の人物です。梅様と同じく二年生であり、戦場を共にした経験もそれなりにあると思われます。過去の出来事から人との関わりを拒絶するようになってしまった彼女を梅様はとても心配しています。梅様はこの方に振り回されます。
- 安藤鶴紗
こじらせ梅様オタクに差し込んだ光です。#5での出会いは梅様のオタクにとっては伝説の出来事として語り継がれることになるでしょう。梅様は人のことはよく見てるくせに自分のことになると全然なので、そんな梅様を見てくれる人物です。
- 一柳梨璃
主人公。夢結様を救った人物です。一つのキャラクターに視点を集中させて物語を見ていくと、梨璃がいかに人が欲しい言葉や行動を与えてくれているかがわかります。ずっと傍にいたが夢結様をついには救えなかった梅様と、颯爽と現れて夢結様を闇から引き上げた梨璃は対照的な存在です。
簡単な流れ
人との関わりを拒絶するようになってしまった夢結様を心配し、梅様は常に傍にいます。結果的に夢結様は梅様にではなく梨璃によって救われます。梅様はそこで嫉妬するでもなく仲間に加えて欲しいと申し出ますが、夢結様によって断られます。その後なんだかんだで鶴紗と共に加入し、経験豊富なリリィとして一柳隊を支えます。
極めて簡単ですね。ここからさらに詰めていきましょう。
時系列順に梅様の感情を辿る
それでは、#1から順に梅様の登場シーンを辿っていきましょう。OPについてはどこの時系列に属するか不明なのですが、話したいことがあるので最後に置いておきます。
第一話「スイレン」
猫と戯れる梅様
梅様は猫と戯れながら遠目に夢結様を見ています。このシーンで確信をもって言えるのはそれだけです。ただこのシーンには鶴紗も居てかつ5話までで唯一「猫と梅の仲が良いこと」が示される場面なので、鶴紗が梅様に目をつけたのはこのシーンである可能性があります。5話冒頭に登場する猫と似ている個体がそこにいることもその根拠になります。まぁ、少し考え過ぎかもしれません。
第二話「スズラン」
夢結様を見つめる梅様
夢結様と梅様の関係性が示される最初のシーンです。第一話ではなんとなく遠くから見ているだけで何を見ているかははっきりしませんでしたが、ここで梅様の興味の対象が夢結様であることがわかります。ここから第4話まででは、梅様は必ず夢結様がいる場所に登場します。
梅様の夢結様の心情については、のちに本人が語る通り心配だったことが第一でしょう。梅様は夢結様がこうなってしまった原因をほぼ全て把握しているがゆえに積極的に干渉はできなかった(夢結様にさせてもらえなかった)と思われます。しかし、いつでも頼って欲しいという思いを元に梅様は夢結様の傍にいます。当然そこには梅様の夢結様に対する特別な感情も存在します。射撃場で夢結様を見つめている梅様ですが、梅様は練習嫌いであるため間違いなく夢結様に会うために来ています。
第三話「ワスレナグサ」
楓と二水の会話に参加する梅様
梅様が初めて喋ります。ちょっとここは正直ストーカーじみているのですが、夢結様と梨璃の観察をするグループに梅様が参加します。当然ですが夢結と梨璃のシュッツエンゲルに興味を持っているようです。「あの夢結を二日で落とすとはビックリだ」、梅様が夢結さまにつきまと...傍にいた期間はどれだけの長さだったのでしょう。「あの夢結がな...」と嬉しいとも寂しいともとれる表情で話す梅様が印象的なシーンです。
夢結様と梨璃の訓練を見つめる梅様
梨璃に厳しい訓練を与える夢結様を明るい表情の梅様が見つめるシーンです。他の観察者が渋い顔なのに梅様だけ明るい顔なのは、夢結様に対する理解度や信頼度が高いからです。心配するどころか、夢結様が他人と向き合っていることを喜んでいるようにすら感じます。
夢結様をかばって前にでる梅様
「そろそろ引け、夢結!!!」
ここまではずっと見ているだけだった梅様が初めて夢結様に話しかけるシーンです。特攻を押し返された夢結をかばって前に出る梅様を無視して、夢結様は更なる特攻を仕掛けます。二人の関係性を象徴するようなシーンで、頼って欲しい梅様の働きかけを何度夢結様が拒絶してきたのか、想像することさえ苦しいです。
その後ヒュージがたくさんのリリィを飲み込んできたことが明らかになり驚く梅様のシーンがありますが、これは当然の反応なので特に言うことはありません。「こいつ、どれだけのリリィを...。」のところです。
夢結様を止めようとする梅様
「もういい!下がれ夢結!」
また梅様が夢結様に無視されるシーンです。たくさんのCHARMを見て傷つく夢結様に対して梅様がフォローに向かいます。結果として梅様のフォローは効かず、夢結様はルナティックトランサーを発動させてしまいます。これによりルナティックトランサーの危険性を知る梅様は撤退を余儀なくされます。
梨璃を叱責する梅様
「馬鹿か!お前は!」
トランス状態になった夢結様に対して無謀にも突っ込んでいった梨璃を梅様が強い言葉で叱責します。これを受けた梨璃が目をパチクリさせキョトンとした表情になるのは「この人誰?」と思ったわけではなく自分がしたことの危険性を全く理解していないがゆえだと考えられます。この愚かさこそが、梅様が持ち得なかった愚かさこそが、夢結様を救う鍵となってしまいます。ルナティックトランサーを見て撤退した梅様と、それを見て突っ込んでいった梨璃、二人の対比が成り立つことが本当に素晴らしいです。梅様のオタクとしては非常に複雑な気持ちではありますが...。
梨璃を援護する梅様
さらに突っ込まんとする梨璃を梅様が援護します。CHARMを変形させて射撃を行う姿が美しいですね。
梨璃と夢結様を見上げる梅様
「やったな、夢結...。」
本当に清々しい表情で二人を見る梅様です。眩しそうに手をかざす様子が、自分には届かなかったものを見ているように見えて、ちょっとつらいです...。(考え過ぎだと思います。)
墓場で梨璃と夢結様を見つめる梅様
この描写から見てもこの時点で梅様はもうほぼほぼ仲間であると考えられます。共闘もしているので、一柳隊(この時点で名前はついていませんが便宜上一柳隊と呼びます)にほぼ加入してる状態と言っても差し支えないでしょう。4話であの朴念仁があんなことを言わなければ....。
第4話「キンモクセイ」
夢結様に振られる梅様
「梅が6発撃つ間に、夢結は10発も撃った。気が焦ってる証拠だ。」
射撃場で梅様が夢結様に話しかけるシーンです。射撃場でのシーンはこれで三度目ですが、梅様が話しかけたのは初めてです。ここで夢結様から「相変わらず人のことをよく見てるのね」と梅様に対して言及があります。これは本当にその通りで、梅様は他人のことをよく見ています。その理由はもちろん「誰のことも大好きだからな!」です。まぁ、梅様本人すら気付いてるかはわかりませんが、夢結様はその中でも間違いなく特別なのですが。
シーン変わって同じく射撃場、レギオンのことを聞いた梅様が「それ、私入ってもいいか?」と申し出ます。冗談だと思ったのか、夢結様はこれを断ってしまいます。夢結様が断ったことにより八割以上加入状態であった梅様が一柳隊加入から遠ざかってしまいます。言い方が言い方なので梅様も悪いといえば悪いのですが、梅様が初めて口にした自己願望を弾いた夢結様が本当に許せなくて、許せなくて....このすっとこどっこいが...!!「あはは〜」とショックを誤魔化す梅様を見るのがつらい...つらい...。
このシーンを境に梅様は夢結様の傍から離れてしまいます。
第5話「ヒスイカズラ」
鶴紗と出会う梅様
ガール・ミーツ・ガール。運命の出会いです。梅様の新たな物語がここから始まります。梅様が誰かに話しかけられるシーンはここが初めてです。初めて、梅様を見つめてくれる少女が現れました。鶴紗はここで「猫の仲間に加わりたいが加われない少女」として現れます。これは梅様の「一柳隊の仲間に加わりたいが加われない少女」としての立ち位置と対応しています。この対応と梅様そもそもの性質である面倒見のよさから、二人は行動を共にすることになります。
梅様が校庭で昼寝しているのは夢結様を追いかけて射撃場にいかなくなったからだと思われます。
梨璃たちの前に現れる鶴紗と梅様
レギオン勧誘を続ける梨璃たちの前に鶴紗と梅様が現れます。前のシーンから時系列が続いているのかもしれません。ここであっさり梨璃が梅様を誘います。梨璃は本当に鋭いです。しかし梅様は夢結様に断られたことを引きずっているため、「私はな....今はまだ一人で好きにしていたいかな。」と断ってしまいます。おそらく勧誘を続ければ渋々という形で梅様は加入するのでしょう。しかし鶴紗が会話を断ち切ってくれます。ありがとう、鶴紗(その1)。
夢結様と購買部で出会う梅様
「へ〜夢結も購買部でお菓子なんか買うんだ」
梨璃のためにラムネを買うか迷う夢結様の前に偶然梅様が現れます。ここで夢結様は驚くほどあっさりと梅様を頼ります。梨璃によって夢結様が変わったことがよくわかります。そこはさすが梅様、夢結様の曖昧な話に対して的確なアドバイスをします。夢結様をよく理解していることの証左ですね。ちなみに、ここのもぐもぐしてる梅様はめちゃくちゃ可愛いです。
木陰でくつろぐ鶴紗と梅様
鶴紗と梅様が木陰で話すシーンです。「本当は興味あるから、さっきは一柳のところに様子を見に行ったんじゃないですか。」と本心を見抜かれた梅様は夢結様への思いを語ります。「梅には心配なやつがいたんだけど、もう大丈夫そうだから梅が見てなくてもいいかなーって」に対して鶴紗は「意外ですね」と語ります。鶴紗は夢結様が梅様の申し出を断ったことを知らないのでこのセリフが出てくるのだと思います。ここまでで述べている通り、それがなければ梅様は一柳隊に加入しているのでそう考えての「意外ですね」です。
「意外ですね」に対して梅様は「そうなんだよ。こう見えて結構繊細なんだぞ。」と答えますが「そっすね。」と鶴紗は受け流します。繊細なのは知ってるよくらいのニュアンスだと思います。
鶴紗がいなければ梅様の本心にここまで踏み込んでくれる人は現れなかったでしょう。ありがとう、鶴紗(その2)。
追記(11/13)
「意外ですね」というセリフの解釈について
既に書いてある説明でもあっているとは思うのですが、ここは単純に、猫の仲間には入れるのに人間の仲間には入れない、ということが鶴紗には意外だったのだと考える方が妥当かもしれません。
夢結様と学外で出会う鶴紗と梅様
「あっ、夢結!」
意気消沈している夢結様の前に鶴紗と梅様が現れるシーンです。夢結様をめちゃくちゃ見てる梅様はなんと本日の行動すらも当ててしまいます。そして梨璃にはその話はしていない。気立てがよすぎる梅様です。めちゃ尽くされてるの気付いてますか????夢結様????
このシーン最大のポイントは「(猫の)仲間に入れてもらえたかもしれない」と語る鶴紗です。梅様の助力によって鶴紗が抱えていた「猫の仲間に加わりたいが加われない」という問題が解消されています。
その後そのまま三人で寮に向かって歩いて行きます。夢結様ととても楽しそうに話す梅様が印象的なシーンです。鶴紗はこれを見て一柳隊への加入を決心したものだと思われます。
これはEDで分かることですが、鶴紗と梅様はラムネ発見後一旦夢結様とは別れます。夢結様と違い鶴紗と梅様は正式な手続きを踏んで外出していないためです。秘密の抜け道があるのかもしれませんね。
夢結様の後ろに立つ鶴紗と梅様
「どうだ!梨璃!」
落ち込む夢結様を梅様がカバーしようと健闘します。本当に気立てが良すぎますね。梨璃は知っていたためまるでダメでしたが。
このシーンでついに梅様は一柳隊に加入します。ここで梅様が抱えていた「一柳隊の仲間に加わりたいが加われない」という問題が解消されています。対応から考えると、鶴紗が助力したと考えるのが筋だと思います。梅様と鶴紗がした「相談」の内容はわからないのではっきりは言えませんが、「一柳隊に入ろう」と言い出したのは鶴紗なのではないでしょうか。鶴紗が加入しようと思う理由が特に見当たらないのもこの説を裏付けています。ありがとう、鶴紗(その3)。
「梅は誰のことも大好きだけど、梨璃のために一生懸命な夢結のことはもっと大好きになったぞ!」
ここで梅様が言うセリフは完全に愛の告白ですね。夢結様が梅様にとって特別であることを告白しています。夢結様、気付いてますか?このすっとこどっこいめ。
追記(11/13)
このシーンで鶴紗ではなく梅様から「レギオンに入れてくれ」という理由が説明できていませんでした。僕が言う対応が成立している場合、このシーンで一柳隊加入を言い出すのは鶴紗になるのが妥当だと思います。しかし、このシーンでは梅様から申し出ます。それはなぜかを説明します。
なぜかというと、ここにはまだ加入を断られる可能性が残されているからです。そこで、夢結含めたメンバー全員がいる場所で申し出ることで断られる可能性を減らしています。さらに「夢結から梨璃のプレゼントみたいなもんだ」とすることでリーダーである梨璃に対してダメ押しを決めています。これはいわゆる「卑怯」と呼べなくもないやり方です。そうなんです、卑怯なんです...。ここで効いてくるのは当然5話冒頭の梅様セリフである「最初は低いハードルから挑戦するのは、卑怯とは違うんじゃないか?」です。梅様の「最初」はここにあったんです。本当に、本当に素晴らしい。話の構成が美しすぎます。ありがとう、アサルトリリィ.....。
EDでの梅様
夢結様を探す梨璃と梅様たち二人が出会っていることが示されています。
ラムネをみんなで飲むシーンでは、梅様は楓のフォローにまわっています。楓と梅様の二人は案外似ているところが多いのかもしれません、報われない相手に尽くしまくっているという点において。
第6話「スミレ」
鶴紗にもたれかかる梅様
「もう一柳隊で覚えちゃったよ〜」
隊の名称を決めるシーンです。梅様が鶴紗に体重を預けているのが素晴らしいですね。なんだかこの二人はぐったりしています。また猫の集会に行っていたのでしょうか。
会議に参加する梅様
会議、というか菓子パーティですね。梅様、とっても楽しそう...。「それ(ノインヴェルト戦術弾)な、めちゃくちゃ高いらしいぞ。」ノインヴェルト戦術についての知識があることがわかります。
アールヴヘイムの戦いを見る梅様
「押されてるな、アールヴヘイム...」
戦況を正確に捉える梅様です。フィニッシュショットが止められた時の眩しさに目を細める梅様が可愛いです。
ヒュージと戦う梅様
「人遣いが荒いぞ、うちのリーダーは」
梨璃の無茶振りに対して少し嬉しそうな梅様が印象的なシーンです。
CHARMを取り戻しにいく梅様
「あのダインスレイフ、絶対取り戻す!」
梅様はヒュージが持つCHARMが夢結様が持っていたものだと気付いていて、それを誰にも告げず一人で全力で取り戻しに向かいます。結果的には一人では抜けなかったのですが、楓と鶴紗が加勢に来てくれます。若干遅れたとはいえ梅様の全力に二人もついてきたということに梅様は驚いています。鶴紗がしっかり梅様のカバーにきてくれているのがポイントです。ありがとう、鶴紗。(その4)
ノインヴェルト戦術に臨む梅様
「人遣いが荒いぞ、うちのリーダーは」
寄せられた信頼に対して梅様は本当に嬉しそうです。ここは梅様の本領発揮ですね。一番失敗しそうな二水を自分がカバーし、最も消極的であろう雨嘉にパスを繫ぐファインプレーです。本当に梅様は周りをよく見ています。さらに梅様の機転でマギスフィアのゼロ距離パスが行われます。これは不慣れな一柳隊がパスミスをしないように行ったことです。特殊な状況だったからこそ成立した作戦で、雨嘉の発言通りこれは教本にない行為であまり推奨されることではありません。(ノインヴェルト戦術についての解説記事ではないのでここまでにします。)状況に合わせた判断をした梅様のこれまたファインプレーです。
OP
全員集合図で梅様を見ている鶴紗がポイントです。梅様を見てくれて、ありがとう、鶴紗。(その5)
足湯シーンでも鶴紗は梅様を見ていますが、これは猫を見ているともとれるので微妙です。ここで梅様が持っている花はフリージアという花のようです。7話のサブタイトルにもなっている花ですね。
おわりに
本当は仕入れた知識を活かしてノインヴェルト戦術についての解説記事を書くつもりでいたのですが、6話の梅様の活躍が眩し過ぎて気がついたらこんな記事になってしまいました。
ここまで読んでいただきありがとうございました。アサルトリリィ、7話からも楽しんでいきましょう。
今期視聴中のアニメのオススメポイント紹介-2020秋-
今期超大豊作!!!!!
視聴中のアニメの現時点でのおススメポイントを書いていく。視聴数は約30本程度。今期も面白いアニメが多いので、この記事を読んで気になるものがあれば是非自分の目で耳で感性で作品を味わってほしい。
※この記事はアニメのネタバレを含む内容になっております。
続きを読むGIBIATEを解説する~これであなたもGIBIATERだ!~【第一話】
ジビエーターのみなさん、こんばんは!はじめまして!
GIBIATEがあまりに難解すぎて一般視聴者を寄せ付けないアニメとなってしまっている現状を危惧して、解説記事を書いてみることにしました。是非この記事を読んで、GIBIATEをみんなで楽しみましょう。
GIBIATEとは
2020年7月より放送しているアニメ。原因不明の感染病により荒廃してしまった日本に現れた一組の侍と忍が旅をする物語である。
大目に見るべきポイント
- 企画を立ち上げた時点ではコロナは蔓延していない。
このアニメの放送のタイミングでコロナが蔓延してしまったのは不運でしかありません。実際に感染症に対しての世間の対応を知ってしまった今となってはこのアニメには違和感を感じる部分が多いですが、大目に見るべきだと考えています。
- グローバルなアニメを作ろうとしている
制作総指揮の青木良さんはグローバルな市場をターゲットに設定し外国人にもわかりやすい話を作ろうとされています。そのため日本人には逆にわかりにくい話になってしまっているかもしれませんが、グローバルアニメなので仕方ありません。以下のインタビュー記事を読むことで、青木良さんがグローバルをどう考えているかが多少わかると思います。(読まなくてもいいです。)
「日本のアニメにもグローバルな視点を」、ファイナルファンタジー天野喜孝氏:日経ビジネス電子版
解説
この記事ではTVアニメ「GIBIATE」の一話をシーンごとに解説していきます。私自身が違和感を感じた部分をポイントとして取り上げ、詳細を説明したりでっちあげたりしていこうと思います。アニメ上の順番に沿って説明するため、映像を見ながら読んでいただくことでよりわかりやすくなるかと思われます。
序説(キャスリーンの語り)
シーンの展開
風呂⇨自室でビデオ撮影⇨新国立競技場
コロナでオリンピックの開催が危ぶまれるこのタイミングで感染症が原因の新国立競技場崩壊は国政に喧嘩を売っているともいえます。しかしGIBIATEはグローバルなアニメなので、日本などという狭い国の事情は考慮しません。
疑問点
- 風呂があるのか?水は貴重なのでは?
そんなに小さなことが気になるなら発狂してしまう前にこのアニメの視聴を取りやめたほうがいいでしょう。
- 「あいつらがやってきたんだ」
ジビエは元人間であり「あいつら」呼ばわりはひどすぎるので、ウイルスそのものをさして言っていると思われます。
- 「外国のどこかでそういう施設が作られた」
話の流れから考えると、そういう施設とは「ウイルス封じ込めのための施設」であると考えられます。具体的にどういう施設かはわかりません。キャスリーンもスマホをいじりながらテレビを見た程度の知識でしかないのでしょう。
- 脳のプリオンの異常とかで...
軽く調べたところ、現代にはプリオン病と呼ばれる病が存在することがわかりました。その病は脳内のプリオンと呼ばれるタンパクが異常な形態に変化することで発生するようです。また、語りの中で触れられている狂牛病はプリオン病とも呼ばれるようです。
プリオン病ソース
プリオン病の概要 - 09. 脳、脊髄、末梢神経の病気 - MSDマニュアル家庭版
- 集団で固まってはいけない。最小人数で行動せよ。
突然ジビエ化した場合の被害を抑えるためでしょう。初期対策としては妥当といえます。
- 飛行機になぜジビエが?
飛行機に乗り込んだあとジビエ化したのでしょう。検疫がガバガバすぎるだろというツッコミはジビエ世界線では無意味です。
- ヘリから飛行機の窓を確認するのは厳しいのでは?
すごく目のいいリポーターなんですよね。伏線かもしれません。
船上(兼六と仙水)
疑問点
「仙水は勝ち組(徳川)についた」と兼六は言っており、実際にこの後の話数でも、徳川についていたことがわかります。しかし、仙水の回想では豊臣に加担した責任を取らされて島流しとなっています。つまり、「徳川についたが豊臣に加担した」ということになります。わずかな回想のシーンでも仙水の殿様が無能かつクズであることが推測できるため、両方に中途半端な対応をした結果徳川に責められたというのが妥当な解釈でしょう。侍大将の島流し程度で許されるのかよという疑問もありますが、許されると殿様が思い込んでいればこのシーンは成立するので問題ありません。
- 「神隠し」はなぜ起こったのか
「神隠し」と表記された以上理由が具体的に説明されることはまずないと推測できます。言葉のままに神の仕業と理解するのが妥当です。一つ前のシーンでキャスリーンが神に祈っているので、伏線回収です。
現代(キャスリーンとの出会い)
疑問点
- 「ここはあの世か?」
あの世にしては明すぎですね。GIBIATE式のギャグなのでしょう。
- 「思ったより速くないな...」
アクションシーンに対する視聴者の感想ではなく、ジビエの動きに対する兼六の感想です。
- 「いけるか?」
武器もないのに何がいけるんだろう。本当に謎です。
- 謎の採血
ジビエの体液を摂取してると思われます。
- なぜキャスリーンと前田さんはその辺をうろちょろしてたのか?
物資を調達してたと考えるのが妥当でしょう。おっさんと少女で行かせるなよという声もあると思いますが、できるだけ物資を積めるように最小人数で行動してたという解釈は可能です。
また、後のシーンから得られる情報から「ジビエの体液を集めていた」とも考えられますが、前田さんがキャスリーンがジビエに駆け寄るところを制止しようとしているので、それはないでしょう。
車(前田さん運転)
シーン展開
車内での会話
疑問点
- 「その格好...その言葉...まさか、侍なの!?」
そうはならんだろ。しかしこの理解の早さはアニメではよくあることであり、むしろ逆に自然であるとも言えます。
- 「あなたたちの江戸からもう何百年も経ってる」
江戸といえば江戸時代であるという先入観がこの会話をややこしくしています。「あなたたちの江戸」とは「1600年の江戸」を指してると考えましょう。「この80年以上、日本は戦争もしていない」という言葉も仙水たちが戦争を生き抜いた侍であることを理解していなければ出てこない言葉なので。
- 「我々は何のために血を流したのだ」
何百年後に人類が滅びるなら何もかも無意味という話ですね。僕もよく現実逃避に使います。
- 「意味がないとは思わないわ!」
キャスリーンちゃんはとてもいい子なので励ますためには多少無茶な論理でも言葉を繋ぎます。とてもいい子ですね。
- 「泰平の世となっていたのだな...」
このよくわからない回想はシーン最大のポイントです。どこに注目するべきかというと、少し前から仙水は回想に入ったため話を聞いていませんでした。ここは本当に重要なポイントなので押さえておきましょう。具体的には「おれらもううつってたりしねぇか!?」と「ジビエの針に刺されない限り感染はしない」を聞いていません。
- 「俺は忍だから武器がなくてもいい」
忍だから武器は必要だろと言いたくなります。しかしこの場合は「専用の武器は必要ない」という意味だと思われます。
- 「こんなところで降りたら危ないよ!」
危ないですね。前田さんは興奮しすぎて頭がおかしくなっちゃったみたいです。
キャンプ(母と博士)
シーン展開
キャンプに合流⇨博士との会話
疑問点
- 「畳はないが寛いでくれ」
ブライアンは堅物っぽい見た目の割にジョークが大好きなので、隙あらばふざけたセリフを言ってきます。
- 「あとで江戸時代の話を聞かせてね」
仙水と兼六は江戸時代の人間ではありませんが、侍と聞いて江戸時代を浮かべるのは当然だといえます。先程のシーンのキャスリーンの言動と矛盾しますが、ささいなことなので気にしないようにしましょう。
- 「母上は俺たちを見ても驚かなかったな」
母上は心が壊れてしまっているようです。なので感情表現が希薄かつジビエと人の区別がつかないようです。棒読み演技の言い訳のための設定ではありません。
- 「俺たちの方がおかしいって言ってるのは伝わったぜ」
おそらくアダムは英語を喋っていると考えられます。なぜそんなややこしい設定を導入してきたかは全くもって不明ですが、そう理解するのが妥当だとしか言えません。
- 「あのものは変わった言葉を喋るな」「アダムは厳しい...」
説明よりフォローを優先したキャスリーンの優しさ溢れ出るシーンですね。理解しようとするのは危険なのでやめましょう。
- (ついてねぇにもほどがあらぁ!)
セリフはともかく、この後なぜか兼六が歩いて行きます。移動するのかと思いきや、その後のシーンでは全く位置が変わりません。これはいわゆるGIBIATE空間と呼ばれる現象です。
- 「ジビエが存在するんだ。侍や忍者がいても不思議ではない。」
そうなんだ....。
- 年齢、性別、人種によって変化する先が違う
この設定はおそらく活かされないので忘れましょう。
- ジビエが持つ毒針に刺されると約五時間以内で変化する
五時間という時間にもあまり意味がないので忘れましょう。刺されたら終わりということにのみ意味があります。
- 「では、刺されたら終わり...」「え!?刺されたの?」
感染について確認は前に済ませたと視聴者は当然考えます。ここで前シーンでポイントとしていた「仙水は話を聞いていなかった」という伏線が活かされます。聞いてなかったなら仕方ないな。
- 感染すると耳の奥に水のしたたる音が聞こえる
割とこだわりの設定だと思われるのでしっかり覚えておきましょう。
- 24時間経たないと毒がたまらない
今後のために覚えておくといい、と博士が言っているので覚えておきましょう。感染能力があまりに低すぎて何でこれでパンデミックが起こるんだよと疑問に思われる方が多いと思いますが、それについての考察はこの記事の締めでさせていただきます。
5時間と24時間の設定がこんがらがってしまう方がいるかもしれません。5時間は感染後ジビエになってしまうまでの時間で、24時間は一度毒を人間に送り込んだジビエが感染に十分な毒を体内に再びため込むまでの時間です。
なぜジビエートは世界中に蔓延したのか?
ジビエートはジビエになってしまう病の名前です。変化先ジビエのようにバラエティ豊富なためその名が付けられたようです。ヴェネツィアで始まったこの病はなぜ世界中に広がってしまったのか?これは作中における最大の謎です。これを解明するため、まず一話終了時点でわかっているGIBIATEについての情報を整理していきましょう。
GIBIATEとはどんな病か
感染拡大のスピードについて
24時間設定のため、ジビエ一体が一日に増やせる同族の数は一体のみです。仮に最初に発生したジビエの数が一体だとすれば、最効率で増殖したとして、一日後に2体、二日後に4体、三日後に8体となります。10日後には1024体になるため、そこまでいってしまえばジビエを止めることができなくなることは理解できます。ですが、軍隊が出動するまでにそこまで時間がかかるとは考えにくいため、ジビエが少数のうちに制圧されてしまうのが当然の流れでしょう。
三つの仮説
前項で述べた通り、ただ発生しただけのジビエでは感染拡大することはありえないでしょう。そこで私はこの感染拡大を説明するために三つの仮説を用意しました。三つの仮説とは、
- 強力個体説
- 軍事利用説
- 黒幕暗躍説
です。順を追って説明します。GIBIATE世界線で最も納得できる「人類総無能説」は説明する必要もないので控えておきます。
強力個体説
感染能力および戦闘能力の高い個体が突然変異的に生まれたことにより一気に感染が広がったとする説です。24時間設定が解除された場合のGIBIATEの感染能力は凄まじいものになるため、このような個体が一体いるだけで感染拡大の可能性が一気に高まります。また、アニメの展開としても非常に面白いものになるため製作側の思考からしてもかなり有力な説であると考えています。
おわりに
もっとさらっと解説するはずが、かなり長くなってしまいました。それほど深い内容のアニメだということですね。
この記事を読んでも全くわからないという方も「#GIBIATE」でツイート検索をすることで実況民のツイートを見ることでアニメを楽しむことができるようになると思います。私も各話見終わった後に必ずチェックするようにしています。
それでは、ここまで読んでいただきありがとうございました。文字ばかりの記事ですいません。2話以降ももしかしたら書くかもしれないのでその時はよろしくお願いします。
物語としてのモンスターハンターワールドについて
人生を棒に振る勢いで没頭していたモンスターハンターワールド(MHW)に対する熱も落ち着きを見せ始めている。ここで、MHWのストーリーについて自分なりに感じたことをまとめようと思う。
当然ネタバレを含みます。
「敵を倒したらもっと強い敵」の繰り返し
ストーリー序盤でイキリ散らかしているモンスターを倒しに行ったらそれより強いモンスターがイキリに来たりする。ラスボスっぽいモンスターを倒しに行ったら真・ラスボスが乱入してきたりする。
モンスターハンターのそもそものゲームとしての目的として「強いモンスターを打倒する」というものがある。そのためこのような構造になることは仕方ないと考えられる。なので特に文句があるわけではないが、「あぁたぶんこいつ倒しに行ったらでもっと強い敵出てくるんだろうなぁ」というメタ的なことを考えてしまって本当にそうなるので笑ってしまう。
が、ラスボス戦は熱い
ストーリー序盤からその存在を匂わせられ、ストーリー上の目的を達成しようとしたところで満を持して乱入してくる「ネルギガンテ」。一見すればこいつもさらに強い敵に倒される通過点モンスターだが、実際そうはならず、主人公のライバルとして君臨する。主人公とネルギガンテの関係性を解説しよう。
調査の果てにこのモンスターは「古龍を食う古龍」であることが明かされる。古龍とはモンスターハンターにおいて特別な存在であり、その古龍を食うモンスターは唯一無二である。しかし、我々は「古龍を食う」存在をもう一体知っている。そうそれは、ハンター自身である。古龍を打倒し古龍の装備を身に纏うハンターこそが、ネルギガンテの対となりうる存在なのである。
人間側のキャラクターの設定が意外と深い
モンスターハンターにおいて人間サイドのキャラクターは特に印象に残るものではないと勝手に思い込んでいた。が、MHWにおいては複数のキャラクターが深い設定を持ち、ストーリー上で様々に活躍する。ストーリーにあまり関わらないキャラクターにも深い設定が存在するらしく、ウィッチャーコラボクエストなどでその片鱗を感じることができる。
しかし、そのキャラクターたちの設定を活かしきれてないようにも感じてしまう。主人公を立てるために他のキャラクターの活躍は控えめに描かれがちであるし、ストーリーを動かすためのキャラクターたちはプレイヤーから恨みを買ってしまう始末である。
が、個性があるため好きになれる人は好きになれるキャラクターたちである。実際のところ裏で活躍していることも多いのだろう。ヘイトを集めがちである受付嬢も、高速でクエストを処理していくハンターの事務処理を全てこなしているのだと思えば評価できる。気分で狩ったり狩らなかったりするモンスターについての申請とかもやってくれてるんだろう。おそらく。
端的にまとめれば
神ゲーである。過去作をあまりやっていないのでそこを含めた評価はできないが、俺TUEEEEEをするのには最高のストーリーだった。主人公の人格をこちらに丸投げしてくるストーリーである以上、自分が最も気持ち良くなれるロールプレイを行うことが、このゲームの物語を楽しむ最大の秘訣になるだろう。