アニメは冒険だ!!【映像研には手を出すな!#1感想】
浅草氏〜〜〜〜〜!!!!
はじめに
この記事は現在放送中のアニメ「映像研には手を出すな!」のネタバレが多く含まれます。また、作品の内容に対する勝手な考察も多く含まれます。それでも、面白い記事を書くつもりなので読んでください。
世界観
雨とシャッター
世界の不自由さ、閉塞感を描いている。自分だけではどこにも行けない主人公がアニメの中でならどこにでもいける....そう、アニメは冒険なのだ。
学校
特異な空間としての学校。明確な日常感を持ちながらも異常性を醸し出す舞台設定が素晴らしい。
何より素晴らしいのは主人公が今いる空間を舞台としてアニメを作ろうとしていること。主人公が作ろうとするアニメの上に、メタアニメとして主人公が存在するアニメ空間がある。これはとても不思議で面白い。この考え方を拡張することで、僕らが存在するこの世界もメタアニメ空間なのでは?と思うこともできる。
舞台装置
洗濯機
水崎氏が服を入れ、浅草氏が洗剤を入れ、金森が金を入れる。1話の終わりとともに洗濯が完了することからも、この洗濯が三人の出会いと関係の深まりを示していることがわかる。
トンボメカ
作業用のトンボメカ。羽根が被弾するのが素晴らしい。羽根は飛行のための機構のはずだが、結果的に表面積が広がることで被弾率が高まっている。ただ、実在のトンボに戦闘能力はないので、これでいいのだろう。
キャラクター
浅草氏と水崎氏
環境の上ではとことんまで対比的に描かれる二人。そこから考えると浅草氏の両親はもしやもう?アニメに対する向き合い方も今後の衝突の要因になるような。アニメーターとして才能があるのは浅草氏の方な気もするのでそこの問題も出そうな。とにかく楽しみである。
金森
徒競走一位。そういうの全力で走るタイプなのか。金に対する勘は素晴らしい。浅草氏との関係性は深そうなのでそこの掘り下げに期待だなあ。
その他
前半で浅草氏が語ったアニメの設定の面白さを後半の自作アニメで再現してみせるのは見事以外の言葉がない。
一話全体についての感想
これほど映像を見させるアニメってなかなかないのではないかと思う。これを書きながらもバックグラウンドで一話を流しているのが、とにかく画面が見たくて仕方がない。
一話としては最高を越えている出来。主要人物のなんとなくの性格や背景が不快感なく示されているし、これからの方向性も示されている。それでいて抜群に面白い。たまらん。
おわりに
最近の僕の中の課題として、アニメの面白さを他人にどう伝えるかというものがあった。それはアニメ全体としても、個別のアニメに対してもそうである。ただ、このアニメは「アニメの面白さ」を全力で伝えてきている。アニメは冒険だ!と言い切ってしまうだけの熱量と説得力を有しているのが最高だし、悔しくすらある。僕も頑張ります。
ちょっと長くなってしまったかも。ここまで読んでいただきありがとうございました。